あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問145 (施術臨床 問37)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問145(施術臨床 問37) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「19歳の女性。美容師をめざす専門学校生。はさみを多用していたところ、右手首に痛みが出て実習が困難になった。それ以外の部位に痛みはなく、しびれもない。アイヒホッフテスト陽性。」

痛みの原因となる腱として最も適切なのはどれか。
  • 長掌筋腱
  • 短母指伸筋腱
  • 尺側手根屈筋腱
  • 尺側手根伸筋腱

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この過去問の解説 (3件)

01

はさみの多用による右手首の痛みと、アイヒホッフテスト検査が陽性であることから、親指の使いすぎでおこるドケルバン病、狭窄性腱鞘炎と考えられます。手首の親指側を通る2本の腱が炎症を起こしており、痛みの原因を特定する必要があります。

選択肢1. 長掌筋腱

誤りの解答です。

手首の掌側中央を通り、手首を曲げる運動に関わる腱です。アイヒホッフテストで痛みが誘発される手首の親指側の炎症とは部位が異なるため、症例の痛みの原因ではありません。

選択肢2. 短母指伸筋腱

正しい解答です。

親指を伸ばす働きをする腱で、長母指外転筋腱とともに手首の親指側を通ります。はさみの使用など親指の使いすぎで炎症を起こすドケルバン病の原因腱であり、今回の症例に最もあてはまります。

選択肢3. 尺側手根屈筋腱

誤りの解答です。

手首の小指側・掌側に位置し、手首を小指側に曲げる働きをします。本症例の痛みの部位である親指側とは反対の位置にあるため、アイヒホッフテスト陽性の原因となる腱ではありません。

選択肢4. 尺側手根伸筋腱

誤りの回答です。

手首の小指側・甲側に位置し、手首を後ろに反らしたり小指側に倒したりする腱です。手首の親指側に起こるドケルバン病の病変部位とは異なるため、痛みの原因としては当てはまりません。

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02

答えは「短母指伸筋腱」です。

アイヒホッフテストが陽性の場合、ドゥケルバン病が考えられます。


 

選択肢1. 長掌筋腱

ドゥケルバン病の原因としては適切ではありません。


 

選択肢2. 短母指伸筋腱

これが答えです。背側腱区画のうち、ドゥケルバン病は短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が通過する第1腱区画で生じる狭窄性腱鞘炎です。女性、手指をよく使う人に起こりやすいとされています。


 

選択肢3. 尺側手根屈筋腱

ドゥケルバン病の原因として適切ではありません。


 

選択肢4. 尺側手根伸筋腱

ドゥケルバン病の原因として適切ではありません。


 

まとめ

腱鞘炎では、炎症部位の腫脹、疼痛、運動制限が起こります。手の腱鞘炎は、オーバーユースによる機械的刺激や、関節リウマチによるもの、細菌感染による化膿性腱鞘滑膜炎などがあります。


 

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03

最も適切なのは短母指伸筋腱です。

アイヒホッフテストが陽性の場合、ド・ケルバン病を考えます。ド・ケルバン病は、手首の親指側で起こる腱鞘炎です。関係する主な腱は、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱です。この問題の選択肢の中では、短母指伸筋腱が最も適切です。

選択肢1. 長掌筋腱

長掌筋腱は、手のひら側にある腱です。手首を曲げる動きなどに関係します。

この症例では、はさみを多く使ったあとに右手首が痛くなり、アイヒホッフテストが陽性です。これは親指側の腱鞘炎を考える所見です。長掌筋腱は、ド・ケルバン病の主な原因となる腱ではありません。

そのため、最も適切とはいえません。

選択肢2. 短母指伸筋腱

これは適切な記述です。

短母指伸筋腱は、親指を伸ばす動きに関係する腱です。手首の親指側を通っており、はさみを使うような親指や手首をくり返し使う動作で負担がかかりやすいです。

アイヒホッフテストは、親指を握り込んだ状態で手首を小指側に曲げ、手首の親指側に痛みが出るかをみる検査です。陽性であれば、ド・ケルバン病を考えます。

ド・ケルバン病では、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が関係します。選択肢の中では、短母指伸筋腱が最も適切です。

選択肢3. 尺側手根屈筋腱

尺側手根屈筋腱は、手首の小指側にあり、手首を曲げる動きに関係します。

しかし、アイヒホッフテストで痛みが出るのは、主に手首の親指側です。この症例は、親指側の腱鞘炎であるド・ケルバン病を考える内容です。

したがって、尺側手根屈筋腱は痛みの原因として最も適切ではありません。

選択肢4. 尺側手根伸筋腱

尺側手根伸筋腱は、手首の小指側にあり、手首を反らす動きなどに関係します。

この腱に問題がある場合は、小指側の手首の痛みを考えます。しかし、この症例ではアイヒホッフテストが陽性であり、親指側の腱に負担がかかっていると考えるのが自然です。

そのため、尺側手根伸筋腱は最も適切とはいえません。

まとめ

この問題では、アイヒホッフテスト陽性が大きな手がかりです。

覚えておくポイントは、アイヒホッフテスト陽性ならド・ケルバン病を考えることです。ド・ケルバン病では、手首の親指側を通る短母指伸筋腱と長母指外転筋腱に炎症が起こります。

この問題の選択肢の中では、痛みの原因となる腱として最も適切なのは短母指伸筋腱です。

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