あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問133 (施術臨床 問25)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問133(施術臨床 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
「27歳の女性。今朝から耳閉感を伴う強い耳鳴りがする。昨夜、深酒と甘い物の過食をした。めまいや頭重感もある。舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は滑数を認める。」
  • 脾陽を補う。
  • 腎陰を補う。
  • 痰火を除く。
  • 瘀血を除く。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は【痰火を除く。】です。

この症例では、今朝から急に耳閉感を伴う強い耳鳴りが出ています。さらに、昨夜に深酒と甘い物の食べすぎがあり、めまい、頭重感、紅い舌、黄膩の舌苔、滑数の脈がみられます。

これは、体の中に余分な水分がたまってできた【痰】に、熱が加わった【痰火】が上にのぼり、耳の働きを乱している状態と考えます。
そのため、治療方針として最も適切なのは【痰火を除く。】です。

選択肢1. 脾陽を補う。

この選択肢は誤りです。

脾陽が不足すると、体を温める力や水分を動かす力が弱くなります。症状としては、冷え、下痢、むくみ、食欲不振、だるさなどが出やすくなります。

今回の症例では、冷えよりも、紅い舌、黄色くねばった舌苔、滑数の脈など、熱と余分な水分が合わさった状態が目立ちます。
そのため、脾陽を補う治療方針は合いません。

選択肢2. 腎陰を補う。

この選択肢は誤りです。

腎陰が不足すると、体をうるおして冷ます力が足りなくなります。耳鳴りが出ることもありますが、多くは慢性的で、のぼせ、寝汗、口の乾き、腰や膝のだるさなどを伴いやすいです。

今回の耳鳴りは、深酒と甘い物の過食のあとに急に起こっています。また、黄膩の舌苔や滑数の脈があるため、腎陰不足よりも【痰火】による症状と考える方が自然です。

選択肢3. 痰火を除く。

この選択肢が正しいです。

痰火とは、体にたまった余分な水分や濁ったものに、熱が加わった状態です。深酒や甘い物の食べすぎは、体の中に熱や湿り気を生じやすく、痰火の原因になります。

今回の症例では、耳閉感を伴う強い耳鳴り、めまい、頭重感があります。これは、痰火が上にのぼって耳や頭の働きを乱している状態と考えられます。

また、舌質が紅いことは熱を示し、舌苔が黄膩であることは、熱とねばった余分な湿り気を示します。脈が滑数であることも、痰と熱の存在を考える手がかりです。

したがって、治療方針は【痰火を除く。】が適切です。

選択肢4. 瘀血を除く。

この選択肢は誤りです。

瘀血は、血の流れが悪くなっている状態です。刺すような痛み、固定した痛み、顔色や唇の暗い色、舌の暗い紫色、しこりなどがみられやすいです。

今回の症例では、深酒と甘い物の過食のあとに、耳鳴り、耳閉感、めまい、頭重感が急に出ています。舌苔も黄膩で、脈も滑数です。
これらは血の滞りよりも、痰火による症状と考えます。

まとめ

覚えておくポイントは、【深酒や甘い物の過食】、【急な耳鳴り】、【耳閉感】、【めまい】、【頭重感】、【黄膩の舌苔】、【滑数の脈】がそろったら、【痰火】を考えることです。

今回の症例は、体の中に生じた熱と余分な湿り気が上にのぼり、耳の働きを乱している状態です。
そのため、治療方針として最も適切なのは【痰火を除く。】です。

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