あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問125 (施術臨床 問17)
問題文
「17歳の男子。陸上部の長距離選手。当初、下腿下部内側の圧痛と練習時の痛みのみであったが、最近は歩行時にも痛みがある。」
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問125(施術臨床 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
「17歳の男子。陸上部の長距離選手。当初、下腿下部内側の圧痛と練習時の痛みのみであったが、最近は歩行時にも痛みがある。」
- 腸脛靱帯炎
- オスグッド病
- 鵞足炎
- シンスプリント
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい選択肢はシンスプリントです。
この症例では、長距離選手に、下腿下部内側の圧痛と練習時の痛みがあり、さらに最近は歩行時にも痛みが出ています。これは、走る動作をくり返すことで、すねの内側に負担がかかって起こるシンスプリントの特徴に合います。
シンスプリントは、正式には脛骨過労性骨膜炎などと呼ばれることがあり、特に陸上の長距離選手に多くみられます。
この選択肢は誤りです。
腸脛靱帯炎は、太ももの外側から膝の外側にかけてある腸脛靱帯に炎症が起こる病気です。ランナーに多い疾患ですが、痛みが出やすい場所は膝の外側です。
今回の症例では、痛みの場所が下腿下部内側です。腸脛靱帯炎の典型的な痛みの場所とは合いません。
この選択肢は誤りです。
オスグッド病は、成長期のスポーツ選手に多く、膝のお皿の下にある脛骨粗面という部分に痛みや腫れが出ます。ジャンプやダッシュをくり返すスポーツで起こりやすいです。
今回の症例では、痛みの中心が膝の下ではなく、下腿下部の内側です。そのため、オスグッド病とは考えにくいです。
この選択肢は誤りです。
鵞足炎は、膝の内側や少し下の部分に痛みが出る疾患です。太ももの筋肉の腱が集まる「鵞足」という部分に炎症が起こります。
今回の症例は、膝の内側ではなく、すねの下の方の内側に圧痛があります。痛みの場所が鵞足炎とは異なります。
この選択肢が正しいです。
シンスプリントは、走る練習をくり返すことで、すねの骨の内側に負担がかかり、痛みが出る疾患です。特に、陸上部の長距離選手に多くみられます。
初めは練習中だけ痛むことが多いですが、悪化すると練習後や歩行時にも痛みが出るようになります。今回の症例では、当初は練習時の痛みだけでしたが、最近は歩くときにも痛みが出ているため、シンスプリントの経過に合っています。
覚えておくポイントは、長距離選手、下腿下部内側の痛み、練習時痛から歩行時痛へ悪化という流れです。
この組み合わせが出たら、まずシンスプリントを考えます。
腸脛靱帯炎は膝の外側、オスグッド病は膝のお皿の下、鵞足炎は膝の内側に痛みが出やすいので、痛みの場所で見分けることが大切です。
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02
陸上の長距離選手に好発する下肢のスポーツ障害を見極めるものです。17歳、長距離選手、下腿下部内側の痛み、歩行時も痛むという特徴は、シンスプリントの症例です。他の疾患との痛みの部位や発生機序の違いを理解する必要があります。
誤りの解答です。
太ももの外側にある靭帯が、膝の曲げ伸ばしで大腿骨とこすれて炎症を起こす疾患です。主に膝の外側に痛みが出るため、今回の下腿下部内側の痛みという条件には当てはまりません。
誤りの解答です。
成長期に大腿四頭筋が引っ張ることで、膝のお皿の下(脛骨粗面)が隆起して痛む骨軟骨炎です。10代前半に多く、痛む部位が膝の前面であるため、今回の症例とは異なります。
誤りの解答です。
膝の内側下部にある、筋肉の付着部(鵞足)が擦れて炎症を起こす疾患です。ランナーに多いですが、痛むのは膝の内側であり、脛の下方まで痛むシンスプリントとは区別されます。
正しい解答です。
走る、跳ぶ動作の繰り返しで、脛の骨を覆う骨膜が引っ張られて炎症を起こす障害です。下腿下部内側の圧痛や、最初は運動時のみで進行すると歩行時も痛むという特徴が症例と一致します。
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03
答えは「シンスプリント」です。下腿下部内側の圧痛がポイントです。
腸脛靭帯炎は、大腿四頭筋の収縮による過度の牽引力が、繰り返し膝蓋腱にかかることにより生じる腱炎です。
オスグッド病は、大腿四頭筋の収縮による過度の牽引力が、繰り返し脛骨粗面部の骨端核にあかることにより生じる骨端症です。
鵞足炎は、半腱様筋・薄筋・縫工筋により構成される鵞足部に、オーバーユースによる炎症が生じたものです。
これが答えです。シンスプリントは下腿内側中央~遠位3分の1に生じる鵜、脛骨骨膜の過労性炎症性疾患です。
シンスプリントは疲労骨折より症状は軽く復帰も早いとされており、可動域改善、ストレッチ、筋力強化が行われます。
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