あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問117 (施術臨床 問9)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問117(施術臨床 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で最も適切な疾患はどれか。
「40歳の女性。3日前に左顔面に違和感が生じ、食事中に口から食べ物がこぼれるようになった。左側の眼は閉じづらく、額のしわ寄せもできない。難聴や耳介の水疱は認めない。」
  • 脳出血
  • ベル麻痺
  • 聴神経腫瘍
  • ラムゼイハント症候群

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この過去問の解説 (2件)

01

最も適切な疾患はベル麻痺です。

この症例では、左側の口から食べ物がこぼれる、左眼を閉じにくい、額のしわ寄せができない、という症状があります。これは、顔の筋肉を動かす顔面神経が左側で麻痺している状態です。

さらに、難聴や耳介の水疱がないため、ラムゼイハント症候群よりも、原因がはっきりしない顔面神経麻痺であるベル麻痺が最も考えやすいです。

選択肢1. 脳出血

これは適切ではありません。

脳出血でも顔の麻痺が出ることはありますが、多くの場合、手足の麻痺、ろれつが回らない、意識障害、強い頭痛などを伴います。

また、脳の病気による顔面麻痺では、額のしわ寄せは比較的保たれることがあります。この症例では額のしわ寄せもできないため、脳の中枢の病気よりも、顔面神経そのものの麻痺を考えます。

選択肢2. ベル麻痺

これは適切な記述です。

ベル麻痺は、原因がはっきりしないまま起こる末梢性顔面神経麻痺です。

末梢性とは、脳から出たあとの神経に問題があるという意味です。顔面神経がうまく働かなくなるため、顔の片側に次のような症状が出ます。

口から食べ物や飲み物がこぼれる
眼が閉じにくい
額にしわを寄せられない
口角が下がる

この症例は、これらの特徴に合っています。難聴や耳介の水疱もないため、ベル麻痺が最も考えやすいです。

選択肢3. 聴神経腫瘍

これは適切ではありません。

聴神経腫瘍は、耳の神経にできる腫瘍で、主な症状は片側の難聴、耳鳴り、ふらつきなどです。

症状はゆっくり進むことが多く、3日前から急に顔面麻痺が出るという経過とは合いにくいです。

この症例では難聴も認めないため、聴神経腫瘍は最も適切とはいえません。

選択肢4. ラムゼイハント症候群

これは適切ではありません。

ラムゼイハント症候群は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる顔面神経麻痺です。

ベル麻痺と同じように顔面麻痺が出ますが、特徴として耳の痛み、耳介の水疱、難聴、めまいなどを伴うことがあります。

この症例では、難聴も耳介の水疱も認めません。そのため、ラムゼイハント症候群よりもベル麻痺を考えます。

まとめ

覚えておくポイントは、額のしわ寄せができない顔面麻痺は、末梢性顔面神経麻痺を考えるということです。

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02

答えは「ベル麻痺」です。

本症例では、額のしわよせや閉眼の困難、食べ物が口からこぼれるなど一側性の末梢性麻痺が認められます。また、耳介の水疱は見られない点も踏まえると、ベル麻痺だと考えられます。

選択肢1. 脳出血

橋出血では縮瞳、眼球運動障害、体側の片麻痺などがみられます。

選択肢2. ベル麻痺

これが答えです。

顔面神経麻痺のうち80%がベル麻痺だとされています。

選択肢3. 聴神経腫瘍

腸神経腫瘍では、難聴、耳鳴りなどから起こり、腫瘍が大きくなると顔面の麻痺なども出現する場合があります。


 

選択肢4. ラムゼイハント症候群

顔面神経麻痺のうち、ベル麻痺が80パーセントで残りがラムゼイハント症候群といわれています。水痘・帯状疱疹ウイルスの感染で発症します。外耳道、耳介に痛みを伴う疱疹または発赤がみられます。抗ウイルス薬による治療が必要で、予後は不全麻痺を残すことが多いです。

まとめ

ベル麻痺は、病変が膝神経節に強い場合には舌の前3分の2の味覚障害、涙分泌障害、唾液分泌障害、聴覚過敏、耳痛などを伴います。数か月で回復することが多いです。


 

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