あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問77 (リハビリテーション医学 問15)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問77(リハビリテーション医学 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「6歳の男児。鉄棒から転落し地面に左手をついて受傷。左肘関節部の疼痛と変形を認め動かすことができず、同部の腫脹も著明であった。」

最も考えられる骨折はどれか。
  • 上腕骨顆上骨折
  • 上腕骨内上顆骨折
  • 橈骨頭骨折
  • 肘頭骨折

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この過去問の解説 (2件)

01

最も考えられるのは、「上腕骨顆上骨折」です。

上腕骨顆上骨折は、肘の少し上にある上腕骨が折れる骨折です。主に3~8歳の小児にみられ、小児の肘周辺の骨折のなかで最も多いものです。

特に、転落や転倒の際に、肘を伸ばした状態で手をつくことによって起こりやすく、肘の強い痛み、腫れ、変形、動かしにくさがみられます。この症例は、6歳の男児が鉄棒から転落して手をつき、肘関節部に著明な腫れと変形を認めているため、上腕骨顆上骨折が最も考えられます。

選択肢1. 上腕骨顆上骨折

この選択肢は正しいです。

上腕骨顆上骨折は、肘のすぐ上の部分で上腕骨が折れる骨折です。小児では、この部分の骨がまだ十分に強くないため、転倒や転落による力で骨折しやすくなっています。

多くは、遊具や鉄棒などから落ちたときに、腕を伸ばして手をつくことで起こります。肘の周囲に強い痛みや腫れが生じ、骨のずれが大きい場合には変形も目立ちます。

また、骨折した部分の近くには神経や血管が通っているため、手指のしびれ、動かしにくさ、手の血流の低下などにも注意が必要です。

選択肢2. 上腕骨内上顆骨折

これは誤りです。

上腕骨内上顆骨折は、肘の内側にある骨の出っ張りの部分がはがれるように折れる骨折です。投球動作などで肘の内側に繰り返し力がかかった場合や、肘関節の脱臼に伴って生じることがあります。

小児にみられる骨折ですが、上腕骨顆上骨折に比べると、やや年齢の高い小児や思春期の子どもに多い骨折です。6歳の男児が転落時に手をつき、肘全体に強い腫れと変形がみられる本症例では、上腕骨顆上骨折の方が考えやすいです。

選択肢3. 橈骨頭骨折

これは誤りです。

橈骨頭は、前腕の親指側にある橈骨のうち、肘関節に近い部分です。橈骨頭やその近くの骨折では、肘の外側に痛みが生じたり、手のひらを上や下に向ける動きが難しくなったりします。

しかし、小児の転落後に肘の著明な腫れや変形を認める場合に、まず考える代表的な骨折は上腕骨顆上骨折です。本症例の年齢と受傷の状況からは、橈骨頭骨折よりも上腕骨顆上骨折が最も考えられます。

選択肢4. 肘頭骨折

これは誤りです。

肘頭は、肘を曲げたときに後ろ側で触れる骨の出っ張りの部分です。肘頭骨折は、肘を直接ぶつけた場合や、肘に強い力がかかった場合に起こることがあります。

しかし、肘頭骨折は小児では比較的まれな骨折です。また、本症例では、鉄棒から落ちて地面に手をついて受傷しているため、肘頭骨折よりも上腕骨顆上骨折が考えられます。

まとめ

小児が転落や転倒をした際に、肘を伸ばした状態で手をつき、肘に強い痛み、腫れ、変形がみられる場合は、上腕骨顆上骨折を考えます。

上腕骨顆上骨折は、主に3~8歳の小児に多く、小児の肘周辺の骨折で最もよくみられます。

また、骨折部の近くには神経や血管があるため、肘の状態だけでなく、手のしびれ、動き、色、冷たさなどの確認も重要です。

 

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02

答えは「上腕骨顆上骨折」です。それぞれの骨折の特徴と、この症例の年齢と受傷の状況、初期症状から判断できます。


 

選択肢1. 上腕骨顆上骨折

5~10歳に多く、滑り台や鉄棒、ブランコ、跳び箱などで転倒し、肘関節伸展位で手をつき、過伸展を強制され発症することが多い骨折です。肘関節の自動運動は不能で、腫脹、疼痛、フォーク状変形があらわれます。急性期には強い疼痛、伸展時痛、腫脹と緊満が出現します。なので、これが正解となります。


 

選択肢2. 上腕骨内上顆骨折

9~14歳の男性に多く、肘関節伸展位・手関節背屈位で倒れた時に肘に外反方向の力が加わると、内側上顆に付着する屈筋群によって牽引され、また、手関節背屈によって緊張が増し、内側上顆の剥離骨折が生じます。肘関節内側に限局する腫脹や疼痛、肘関節の運動制限が見られます。


 

選択肢3. 橈骨頭骨折

肘関節伸展位で手をついたとき、肘関節に外反力が加わると、橈骨頭は上腕骨小頭に衝突して橈骨頚部骨折を起こします。外側に限局した疼痛、腫脹、前腕の回旋制限がみられます。


 

選択肢4. 肘頭骨折

肘関節伸展位で外反、内反を強制されておこる伸展骨折と、肘関節屈曲位で上腕三頭筋の急激な緊張により発生する剥離骨折とがあります。


 

まとめ

肘は小児で最も骨折しやすい部位になります。中でも、顆上骨折が最も多いとされています。


 

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