あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問75 (リハビリテーション医学 問13)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問75(リハビリテーション医学 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例について、問いに答えよ。
「45歳の男性。6日前に感冒様症状を認めた後、両下肢のしびれと筋力低下が出現。数日で歩行困難となり、上肢にも麻痺が進行した。深部腱反射は消失。髄液検査では蛋白細胞解離を認めた。」

後遺症としてよくみられるのはどれか。
  • 半側空間無視
  • 慢性的な疲労感
  • 遂行機能障害
  • 運動性失語症

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この過去問の解説 (2件)

01

正しいのは、「慢性的な疲労感」です。

この症例では、感冒様症状の後に、両下肢から上肢へ広がる筋力低下、深部腱反射の消失、髄液検査での蛋白細胞解離がみられています。これらは、ギラン・バレー症候群に特徴的な所見です。

ギラン・バレー症候群は、末梢神経が障害され、手足のしびれや筋力低下、麻痺が急速に進む病気です。多くの場合、麻痺は改善していきますが、回復後も慢性的な疲労感、しびれ、痛み、筋力低下などが続くことがあります。

選択肢1. 半側空間無視

これは誤りです。

半側空間無視は、目には見えていても、左右どちらか一方の空間を認識しにくくなる症状です。たとえば、食事の片側だけを残したり、片側にある物に気づきにくくなったりします。

これは、主に脳の特定の部分が障害された場合にみられる症状です。ギラン・バレー症候群は主に末梢神経が障害される病気であるため、半側空間無視は代表的な後遺症ではありません。

選択肢2. 慢性的な疲労感

この選択肢は正しいです。

ギラン・バレー症候群では、筋力が回復して歩けるようになった後でも、強い疲れやすさが長く残ることがあります。

見た目には回復しているようにみえても、少し動いただけで疲れやすい、休んでも疲労感が残るといった症状が生活に影響する場合があります。そのため、回復期には無理をせず、疲労の程度に合わせて活動量を調整することが大切です。

選択肢3. 遂行機能障害

これは誤りです。

遂行機能障害は、計画を立てる、順序よく行動する、状況に合わせて行動を変えるといったことが難しくなる状態です。

これは、主に脳の前頭葉などが障害された場合にみられる症状です。ギラン・バレー症候群では、手足につながる末梢神経が主に障害されるため、遂行機能障害は代表的な後遺症ではありません。

選択肢4. 運動性失語症

これは誤りです。

運動性失語症は、相手の話はある程度理解できても、自分の考えを言葉にして話すことが難しくなる症状です。

これは、主に脳の言語に関係する部分が障害された場合にみられます。ギラン・バレー症候群では、顔やのどの筋肉が麻痺して話しにくくなることはありますが、言葉を組み立てられなくなる運動性失語症とは異なります。

まとめ

この症例は、感染の後に手足の麻痺が足から上へ進み、深部腱反射が消失し、髄液で蛋白細胞解離がみられているため、ギラン・バレー症候群を考えます。

ギラン・バレー症候群は、主に末梢神経の病気です。そのため、半側空間無視、遂行機能障害、運動性失語症のような脳の障害による症状は、代表的な後遺症ではありません。

一方で、麻痺が改善した後も、慢性的な疲労感が続くことがあります。ギラン・バレー症候群では、運動機能の回復だけでなく、疲れやすさにも配慮しながら生活やリハビリテーションを進めることが大切です。

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02

答えは「慢性的な疲労感」です。

この症例は、ギラン・バレー症候群を表しています。

感冒症状の後、深部腱反射が消失していることから末梢神経麻痺が生じており、髄液検査で蛋白細胞解離がみられるのは、ギラン・バレー症候群の特徴的な所見となります。


 

選択肢1. 半側空間無視

右の頭頂葉の障害でみられます。

半側空間無視とは、見えているにもかかわらず、左側にある物に気づかなかったり、認識することが出来なくなる状態を指します。


 

選択肢2. 慢性的な疲労感

ギラン・バレー症候群は、通常では6ヶ月から1年で回復します。

しかし、中には麻痺が残存したり、慢性的な痛みや疲労が残ることがあります。


 

選択肢3. 遂行機能障害

遂行機能障害とは、目標を設定し、計画を立てて、実際の行動を効果的に行うことができなくなる高次脳機能障害の1つです。

主に前頭葉の障害でみられます。


 

選択肢4. 運動性失語症

運動性失語症は、話している内容は理解できるが、流暢に話すことができない状態を指します。

前頭葉にあるブローカ野の障害でみられます。


 

まとめ

半側空間無視は頭頂葉の障害、遂行機能障害は前頭葉の障害、運動性失語症はブローカ野の障害でみられます。


 

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