あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問59 (臨床医学 問23)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問59(臨床医学 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

急性心筋梗塞について最も適切なのはどれか。
  • 痛みを伴わない症例がある。
  • 心筋壊死を伴わない症例がある。
  • 冠状動脈血流の遮断を伴わない症例がある。
  • 心電図異常を伴わない症例がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

答えは「痛みを伴わない症例がある。」です。
急性心筋梗塞とは、動脈硬化で形成されたプラークが破綻してできた血栓により、冠動脈が狭窄もしくは閉塞し、心筋の壊死をきたした病態です。
安静時に20分以上の強い胸痛、冷や汗などが特徴的な症状です。

 

選択肢1. 痛みを伴わない症例がある。

高齢者や糖尿病患者では、胸痛を伴わない無症候性心筋虚血の場合もあります。
そのほか、胸痛以外に心窩部痛や背部痛などの放散痛を伴うこともあります。

 

選択肢2. 心筋壊死を伴わない症例がある。

基本的には心筋の壊死をきたした病態が急性心筋梗塞となります。
同じ急性冠症候群の不安定狭心症では心筋壊死を伴いません。

 

選択肢3. 冠状動脈血流の遮断を伴わない症例がある。

急性冠症候群(不安定狭心症や急性心筋梗塞)では、動脈硬化により形成されたプラークが破綻した出来た血栓が冠動脈を狭窄または閉塞することで生じます。

選択肢4. 心電図異常を伴わない症例がある。

急性心筋梗塞の場合、ST上昇型と非ST上昇型の2種類に分類されます。
心電図は、急性心筋梗塞の診断に最も簡便で必須の検査法です。
発症直後の多くがST上昇が認められ、経過時間が長ければ異常Q波が確認されます。

 

まとめ

急性心筋梗塞はプラークが破綻することで生じる血栓により、冠動脈血流の急激な低下が生じ、心筋の壊死をきたした病態を指します。
安静時に20分以上続く激しい胸痛、冷や汗、吐き気などが特徴であり、心電図ではT波の増高、ST上昇、異常Q波が確認されます。
高齢者の場合は胸痛を認めない無症候性心筋虚血もあります。

 

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02

最も適切なのは、「痛みを伴わない症例がある。」です。

急性心筋梗塞は、心臓の筋肉に血液を送る冠状動脈の血流が急に悪くなり、心筋が壊死する病気です。胸の強い痛みや圧迫感が代表的な症状ですが、痛みがはっきりしない場合や、痛みを伴わずに息切れ、吐き気、意識の低下などが現れる場合もあります。特に、高齢者、糖尿病のある人、女性では、典型的な胸痛が現れにくいことがあります。

選択肢1. 痛みを伴わない症例がある。

この選択肢は正しいです。

急性心筋梗塞では、胸が締め付けられるような痛みや、胸を圧迫されるような苦しさが現れることが多くあります。

しかし、すべての人に強い胸痛が現れるわけではありません。胸部症状がなく、息切れ、全身のだるさ、吐き気、失神、意識の低下などが主な症状となることもあります。そのため、痛みがないからといって、急性心筋梗塞を否定することはできません。

選択肢2. 心筋壊死を伴わない症例がある。

これは誤りです。

心筋梗塞は、心臓の筋肉への血流が不足し、心筋が壊死した状態をいいます。

心筋の壊死が起こっていない場合は、心筋梗塞ではなく、不安定狭心症などの別の病態として区別されます。したがって、心筋壊死を伴わない急性心筋梗塞があるという説明は適切ではありません。

選択肢3. 冠状動脈血流の遮断を伴わない症例がある。

この選択肢は、本問で最も適切なものとして選ぶ記述ではありません。

急性心筋梗塞では、冠状動脈の血流が急に途絶えたり、大きく低下したりすることで、心筋に壊死が起こります。

ただし、専門的には、冠状動脈に明らかな閉塞が認められない心筋梗塞もあります。これはMINOCAと呼ばれる病態です。そのため、「血流の遮断」を冠状動脈の完全な閉塞だけの意味で考えると、この選択肢には注意が必要です。

本問では、急性心筋梗塞の症状として明確に認められる「痛みを伴わない症例がある。」を選びます。

選択肢4. 心電図異常を伴わない症例がある。

この選択肢は、本問で最も適切なものとして選ぶ記述ではありません。

急性心筋梗塞の診断では、心電図検査はとても重要です。典型的なものでは、心電図にST上昇などの変化が現れます。

一方で、急性心筋梗塞には、ST上昇を示さない非ST上昇型心筋梗塞もあります。また、初期の心電図だけでは診断できず、血液検査で心筋トロポニンなどを確認して診断することもあります。

そのため、心電図所見については補足が必要ですが、本問では、症状に関する記述である「痛みを伴わない症例がある。」が最も適切です。

まとめ

急性心筋梗塞は、冠状動脈の血流が悪くなり、心筋壊死を起こす病気です。

代表的な症状は強い胸痛ですが、痛みを伴わない症例もあります。特に、高齢者、糖尿病のある人、女性では、息切れや吐き気、だるさなどが中心となることがあります。

また、専門的には、冠状動脈に明らかな閉塞がない心筋梗塞や、典型的な心電図変化を示さない心筋梗塞もあります。試験では、心筋梗塞は心筋壊死を伴うこと、そして胸痛が必ず現れるわけではないことを整理して覚えておきましょう。

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