あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問158 (午後 問78)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問158(午後 問78) (訂正依頼・報告はこちら)

撮診点に施術することで、内臓機能の調整を図る作用はどれか。
  • 転調作用
  • 誘導作用
  • 矯正作用
  • 反射作用

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは「反射作用」です。

内臓ー体性反射は、内臓に異常がある時に体表の関連部位に痛みなどが生じる現象であり、撮診点とは皮下結合組織に過敏点がみられる現象をいいます。


 

選択肢1. 転調作用

この作用は、自律神経失調症やアレルギーなど、体質を改善させることを言います。

選択肢2. 誘導作用

この作用は、発赤、腫脹、疼痛など直接患部を施術できない場合に、幹部から健部へと血液やリンパを誘導し、循環改善を図ることを言います。

 

選択肢3. 矯正作用

この作用は、関節拘縮などにより可動域制限に対して、可動域の拡大や変形による形態異常の矯正を図ることを言います。

選択肢4. 反射作用

この作用は、疾病部位から離れた部位に施術して、反射機転を介して異常機能の調整を図ることを言います。

撮診点を刺激することで、体性ー内臓反射を介して内臓の調整を図ります。

まとめ

あん摩マッサージ指圧施術の治療的な作用には、調整作用、誘導作用、循環改善作用、鎮痛作用、反射作用、転調作用、矯正作用などがあります。

それぞれの作用機序をしっかり把握しましょう。


 

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02

撮診点とは皮下の組織を触診する際に

異常な反応の有無、そこから内臓の機能の異常を見る点です。

母指と示指でつまんで施術します。

選択肢1. 転調作用

転調作用とは体質改善・強壮する作用です。

よって✕です。

選択肢2. 誘導作用

誘導作用とは

患部やその関連遠隔部(患部に直接施術できない場合など)に施術することで

血液やリンパの循環異常などを改善する作用のことです。

よって✕です。

選択肢3. 矯正作用

矯正作用とは徒手で骨格的な身体異常を矯正する作用です。

よって✕です。

選択肢4. 反射作用

反射作用とは

内臓に異常がある場合に体表に症状が出得る場合があります。

内臓疾患で背部が痛くなったりなどです。

撮診点を使って、その痛みを施術し

内臓の調整を行います。

よって〇です。

まとめ

治療と作用をしっかり理解して施術を行いましょう。

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03

撮診点(皮膚の特定部位)を刺激すると、皮膚‐内臓反射が働き自律神経を介して内臓の働きが整います。

このしくみを指圧や結合織マッサージでは「反射作用」と呼びます。

 

選択肢1. 転調作用

自律神経のバランスをゆるやかに整え、全身状態を改善する広い概念です。

撮診点など局所刺激による内臓反射とは区別されます。

選択肢2. 誘導作用

血流やリンパ流を他の部位へ導く働きです。

内臓機能を直接調節する説明には当てはまりません。

選択肢3. 矯正作用

関節の位置異常や姿勢を直す働きで、筋骨格系が対象です。

内臓への反射調整とは異なる作用です。

選択肢4. 反射作用

皮膚の特定点を刺激 → 脊髄・自律神経を通じて対応する内臓の機能が変化する仕組みを示します。

撮診点施術で内臓機能を整える目的に最も一致します。

まとめ

撮診点を刺激して内臓の働きを調節するのは、皮膚と内臓が神経でつながる反射作用によるものです。

転調・誘導・矯正は別の生理効果なので、この場面では反射作用を選びます。

 

 

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