あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問159 (午後 問79)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問159(午後 問79) (訂正依頼・報告はこちら)

強圧刺激後のストレス反応によって下垂体前葉から分泌されるのはどれか。
  • ACTH
  • アドレナリン
  • コルチゾール
  • バソプレシン

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは「ACTH」です。

下垂体前葉から分泌されるホルモンはこの中ではACTHとなります。


 

選択肢1. ACTH

日本語では副腎皮質刺激ホルモンと呼び、下垂体前葉から分泌され、副腎皮質に作用してコルチゾールの分泌を促進させます。

選択肢2. アドレナリン

副腎髄質から分泌されるホルモンで、交感神経反応を高める、すなわち心拍数の増加や心収縮力の増加、血圧上昇などを引き起こします。

選択肢3. コルチゾール

副腎皮質ホルモンの一つで、ACTHにより分泌が促進されます。コルチゾールには糖新生による血糖値上昇、ストレス応答ホルモンとしてストレス時に分泌量が増加し、エネルギー代謝を高める、抗炎症作用として免疫機能調節などの作用があります。

選択肢4. バソプレシン

下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓の尿細管にある集合管に作用し、水分の再吸収を促進させます。

まとめ

ストレス刺激が生じることで、下垂体ー副腎皮質系が作用し、下垂体前葉から分泌されるACTHの作用により、副腎皮質よりコルチゾールが分泌されます。この学説をストレス学説と言います。

長時間のストレスにさらされると最初に警告反応期が始まり、コルチゾールの分泌量が増加することで、抗ショック期となり交絡抵抗が生じます。



 

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02

下垂体前葉から分泌されるホルモンと

その働きを理解しておきましょう。

選択肢1. ACTH

ACTHは副腎皮質刺激ホルモンです。

これは緊張や不安などのストレスにより

CTHの働きで下垂体前葉から分泌されます。

よって〇です。

選択肢2. アドレナリン

アドレナリンは副腎髄質から分泌されます。

心拍数を高めたり、代謝亢進に作用します。

よって✕です。

選択肢3. コルチゾール

コルチゾールは副腎皮質ホルモン

ACTHなどから刺激を受けて放出されます。

抗炎症作用があります。

よって✕です。

選択肢4. バソプレシン

バソプレシンとは

下垂体後葉から分泌されます。

よって✕です。

まとめ

名前と分泌源だけでなく

分泌メカニズムも覚えておくと理解が深まります。

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03

強い刺激は身体にとって“ストレス”と認識されます。

ストレス情報は視床下部に入り、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が放出されます。

すると 下垂体前葉が ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を分泌し、このホルモンが血流に乗って副腎皮質へ届き、コルチゾール産生を促します。

選択肢1. ACTH

下垂体前葉から分泌されるホルモン。

ストレス時に増えるコルチゾールの“指令役”として不可欠です。

選択肢2. アドレナリン

副腎髄質から放出されるカテコールアミンで、分泌源は下垂体ではありません。

選択肢3. コルチゾール

副腎皮質が産生するステロイドホルモン。

ACTH の働きを受けて分泌される側であり、下垂体産ではありません。

選択肢4. バソプレシン

視床下部で作られ、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンです。

まとめ

ストレス反応のホルモン連鎖は
視床下部(CRH) → 下垂体前葉(ACTH) → 副腎皮質(コルチゾール)
という順に進みます。

したがって、強圧によるストレス刺激直後に下垂体前葉から放出されるのは ACTH です。

 

 

 

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