あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問157 (午後 問77)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問157(午後 問77) (訂正依頼・報告はこちら)

筋腱移行部の圧迫により筋緊張が軽減した。最も関与する反射はどれか。
  • 拮抗抑制
  • 自原抑制
  • 伸張反射
  • 屈曲反射

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは「自原抑制」です。

筋腱移行部にはゴルジ腱器官があります。この部位を刺激することで生じる反射を自原抑制と言います。


 

選択肢1. 拮抗抑制

この反射は、伸張反射が生じる際、Ⅰa群線維は脊髄内で抑制性介在ニューロンに接続し、拮抗筋の運動ニューロンを抑制し、拮抗筋が弛緩します。

選択肢2. 自原抑制

ゴルジ腱器官の興奮によってⅠb群線維に生じる興奮は、抑制性介在ニューロンを通して、刺激を受けた腱の筋肉に分布するα運動ニューロンを抑制します。

この反射により、筋肉にかかる張力を一定にし、過度の張力による筋損傷を防ぐことができます。

この反応は侵害刺激を受けた場合にも生じます。

選択肢3. 伸張反射

筋肉を引き延ばすと、伸ばされた筋肉が収縮する反射を伸張反射と言います。

ある筋肉が瞬間的に伸ばされた時、Ⅰa群線維は脊髄内で引き延ばされた筋肉を支配するα運動ニューロンが興奮するため、その筋肉が収縮します。

選択肢4. 屈曲反射

痛み刺激といった侵害刺激を受けることで、瞬間的に手を引っ込めるような動きが生じる脊髄反射を屈曲反射と言います。

まとめ

自原抑制(Ⅰb抑制)は、施術により筋肉が弛緩する作用機序としての一つです。


 

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02

反射の種類を理解しておくことが大切です。

選択肢1. 拮抗抑制

拮抗抑制(Ia抑制)とは

拮抗筋を緩ませるために、主動筋を緊張させることです。

よって✕です。

選択肢2. 自原抑制

自原抑制(Ib抑制)とは

腱に対してゆっくり伸張(圧迫)を加えると

腱(腱紡錘)が緩むことを言います。

そのため筋緊張が緩みます。

よって〇です。

選択肢3. 伸張反射

伸張反射とは

腱を急に大きく伸ばした際に防御反応で筋肉が縮む反射です。

これが起こった際は筋肉は緊張します。

よって✕です。

選択肢4. 屈曲反射

屈曲反射は

例えば熱いものを触ったら手を引っ込めるように

刺激が加わると筋肉が収縮(緊張)する防御反応です。

よって✕です。

まとめ

反射を使ったストレッチや筋緊張緩和や

逆に筋肉を緊張させるなどのウォームアップも可能です。

それぞれのメカニズムを理解して実践で活かせるようにしておきましょう。

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03

筋緊張がゆるむのは、自原抑制が働いた結果です。

筋腱移行部にあるゴルジ腱器官が強く刺激されると、その筋に対して抑制性の情報(Ib抑制)が脊髄に伝わり、同じ筋の収縮が弱まります。

 

選択肢1. 拮抗抑制

主働筋が収縮するとき、拮抗筋がゆるむ反射です。

刺激を受けた筋そのものではなく反対側の筋に作用します。

筋腱部を押して同じ筋がゆるむ今回の現象とは異なります。

選択肢2. 自原抑制

ゴルジ腱器官が興奮→同じ筋のα運動ニューロンを抑制する仕組みです。

筋腱移行部を圧迫するとまさにこの反射が起こり、筋緊張が下がります。

選択肢3. 伸張反射

筋紡錘が伸ばされたとき、その筋が瞬時に縮む反射です。

緊張はむしろ高まる方向に働くため、筋がゆるむ今回とは逆の効果になります。

選択肢4. 屈曲反射

痛刺激などで腕や脚を曲げて引き込む防御反射です。

局所の筋緊張調整とは目的も機序も違います。

まとめ

筋腱移行部の圧迫で緊張が下がる現象は、ゴルジ腱器官→自原抑制(Ib抑制)が最もよく表します。

拮抗抑制・伸張反射・屈曲反射は関与する部位や働き方が異なるため適合しません。

 

 

 

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