あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問81 (午後 問1)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問81(午後 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

陰陽学説において季節の移り変わりを説明するのはどれか。
  • 陰陽可分
  • 陰陽互根
  • 陰陽消長
  • 陰陽対立

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この過去問の解説 (3件)

01

陰陽消長とは、陽が盛んになれば陰がしだいに減り、逆に陰が盛んになれば陽がしだいに減るという“入れ替わり”の動きを示します。春から夏にかけて陽気が高まり、秋から冬にかけて陰気が増すという季節の流れを分かりやすく説明できる考え方です。

 

 

選択肢1. 陰陽可分

陰と陽は一つの事物の中に区別できる二つの側面があることを示します。

「昼と夜」「上と下」のように分類する考え方で、時間的な移り変わりそのものを説明するわけではありません。

選択肢2. 陰陽互根

陰は陽によって、陽は陰によって支え合い、片方だけでは成り立たないことを強調します。相互依存を示す概念で、増減の推移より“存在のつながり”に着目しています。

選択肢3. 陰陽消長

陰と陽が季節に応じて“増えたり減ったり”しながらバランスを取る様子を表します。

まさに春夏秋冬の気の変化を説明するのに適した概念です。

選択肢4. 陰陽対立

陰と陽が互いに反対の性質を持つという基本原理を示します。

「熱‐寒」「動‐静」など性質の違いを示すもので、時間経過に伴う増減を直接説明するものではありません。

まとめ

陰陽消長は「増減・盛衰」の動きを示すため季節変化の説明に最適

他の三つは「区別」「相互依存」「性質の対立」を強調する概念であり、季節の移り変わりそのものは説明しません。

 

 

 

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02

陰陽学説では、世界に存在するものは、

すべて「陰」と「陽」のふたつの要素で

成り立っていると考えます。

選択肢1. 陰陽可分

「陰」と「陽」の要素は、

それぞれさらに「陰」と「陽」に

分けることができます。

 

これを陰陽可分といいますが、

季節の移り変わりを説明するもの

ではないと考えられます。

選択肢2. 陰陽互根

「陰」と「陽」の要素は、

互いが在ることでそれぞれが存在しています。

 

これを陰陽互根といいますが、

季節の移り変わりを説明するもの

ではないと考えられます。

選択肢3. 陰陽消長

陰陽消長とは、

「陰」と「陽」の要素は、

一方が強くなれば、

一方は弱くなることをいいます。

 

「陰」と「陽」の要素が増減する 

季節の移り変わりを

説明しているといえますので、

これが正答であると考えられます。

選択肢4. 陰陽対立

「陰」と「陽」の要素は、

互いに対立した性質を持っています。

 

これを陰陽対立といいますが、

季節の移り変わりを説明するもの

ではないと考えられます。

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03

陰陽学説とは

あらゆる相反する2つのものがバランスをとることで成り立っていると考えられていることです。

東洋医学で度々取り上げれられる事例で言えば

冷と熱、滞留と流動があげられます。

選択肢1. 陰陽可分

陰陽可分とは陰と陽それぞれがまた細かく陰と陽に分けられるという考えです。

陰の中にも陰と陽があり、そしてそれもまたそれぞれ分けることができるということです。

よって✕です。

選択肢2. 陰陽互根

陰陽互根は相対する2つのものが互いに依存しあってることを指します。

つまり太陽と月、温と冷、光と影などがこれに当たります。

よって✕です。

選択肢3. 陰陽消長

陰陽消長とは

相反する2つのものがいきなり切り替わるのではなく

徐々に切り替わることを指します。

日中から夕方を経て夜へ暗くなっていくことであったり

寒い季節から過ごしやすい時期を経て暑い季節になっていくさまです。

つまり季節の移り変わりもこれであると言えるため〇です。

選択肢4. 陰陽対立

陰陽対立とは相反する2つのものが対立しているということです。

先述で例に出したように

陰と陽、冷と温、光と影となります。

よって✕です。

まとめ

東洋医学では陰と陽の関係や考え方が大事になってきます。

万物には陰と陽があり、それがバランスを取り、共存し、時には対立、そして陰陽が移り変わりながら

循環しているという考え方です。

人の体にも置き換えて考えることができ、それが治療や処方に生かされています。

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