あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問63 (午前 問63)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問63(午前 問63) (訂正依頼・報告はこちら)

医学的リハビリテーションを担う職種と業務内容の組合せで最も適切なのはどれか。
  • 理学療法士 ――――― 自助具作製
  • 作業療法士 ――――― 車椅子作製
  • 言語聴覚士 ――――― 摂食嚥下訓練
  • 義肢装具士 ――――― 装具処方

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この過去問の解説 (3件)

01

医学的リハビリテーションは、

心身機能の回復、維持、

強化などを目的として

医療機関などで実施されます。

選択肢1. 理学療法士 ――――― 自助具作製

理学療法士は、

理学療法士及び作業療法士法に基づいて、

身体に障害がある人に対し、

運動の指導や物理療法などの

理学療法を行います。

 

自助具は、

日常生活の便宜を図るために

作成される道具です。

 

その作製には、

おもに作業療法士がかかわります。

 

以上より、これは、

医学的リハビリテーションを担う職種と

業務内容の組合せとして

適切であるとはいえません。

選択肢2. 作業療法士 ――――― 車椅子作製

作業療法士は、

理学療法士及び作業療法士法に基づいて、

身体又は精神に障害のある者に対し、

おもに応用的動作能力や

社会的適応能力の回復を図るための

作業療法を行います。

 

車椅子作製は、

福祉機器業者などが行いますので、

これは、

医学的リハビリテーションを担う職種と

業務内容の組合せとして

適切であるとはいえません。

 

選択肢3. 言語聴覚士 ――――― 摂食嚥下訓練

言語聴覚士は、言語聴覚士法に基づいて、

音声機能等に障害のある者に対し、

その機能の維持向上を図るための

訓練などを行います。

 

 

摂食嚥下訓練は、

言語聴覚士により行われる、

摂食・嚥下障害の回復や予防を目的とした

訓練です。

 

医学的リハビリテーションを担う職種と

業務内容の組合せとして、

最も適切であるといえますので、

これが正答であると考えられます。

選択肢4. 義肢装具士 ――――― 装具処方

義肢装具士は、義肢装具士法に基づいて、

医師の指示の下、

義肢や装具の採型や製作、

身体への適合を行います。

 

装具処方は医師により行われますので、

これは

医学的リハビリテーションを担う職種と

業務内容の組合せとして

適切であるとはいえません。

 

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02

それぞれの資格・役割を理解しておくことで

来院された患者様に適切な病院選択のアドバイスを行う事が可能です。

選択肢1. 理学療法士 ――――― 自助具作製

理学療法士の役割は

運動機能の回復、維持

物理療法などでの治療

リハビリテーション

となります。

よって✕です。

選択肢2. 作業療法士 ――――― 車椅子作製

作業療法士はその人がその人らしく生活するためにサポートすることが重要な資格となります。

理学療法士のように物理療法を処方したり、様々な道具を使って日常生活への復帰をサポートします。

また精神病院等でも活躍のできる資格です。

車いす作成は作業療法士の仕事の範囲ではないので✕です。

選択肢3. 言語聴覚士 ――――― 摂食嚥下訓練

言語聴覚士はコミュニケーションのサポートだけでなく

食事が正常に行えるかのサポートや指導も行います。

よって〇です。

選択肢4. 義肢装具士 ――――― 装具処方

医師より装具の処方が指示、処方されるため

義肢装具士はそれに従い義肢や装具を作成します。

処方できるのは医師のみであるため✕です。

まとめ

病院に紹介が必要な場合

紹介先の病院にどのような科があり、資格を持ったスタッフが在籍しているかによって

病院を選択することも重要になります。

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03

言語聴覚士 ――― 摂食嚥下訓練
言語聴覚士はことば・声・聴こえに加え、飲み込み(嚥下)のリハビリを専門とします。

脳卒中後や高齢で飲み込みが弱った方に対して、口や舌の運動訓練、食形態の工夫指導を行い誤嚥性肺炎を防ぎます。

選択肢1. 理学療法士 ――――― 自助具作製

理学療法士は歩行練習や関節可動域訓練など「動き」を高める役割が中心で、自助具(食事用スプーンなど)の製作は主業務ではありません。

選択肢2. 作業療法士 ――――― 車椅子作製

作業療法士は日常生活動作や応用動作を扱い、適切な車椅子選定・調整に関わりますが、実際に車椅子を「作製」するのはメーカーや福祉用具専門職です。

選択肢3. 言語聴覚士 ――――― 摂食嚥下訓練

正しい組合せです。

食べ物を安全に飲み込むための訓練・評価は言語聴覚士の主要業務です。

選択肢4. 義肢装具士 ――――― 装具処方

義肢装具士は医師の処方箋に基づいて義肢や装具を製作・適合させる専門家であり、処方そのものは医師が行います。

まとめ

医学的リハビリでは、

言語聴覚士:言語・嚥下の訓練

理学療法士:運動機能の回復

作業療法士:日常生活動作と道具の活用

義肢装具士:義肢・装具の製作・調整
と分担しています。

したがって、嚥下訓練と担当職種を正しく結び付けた 言語聴覚士―摂食嚥下訓練 が最も適切です。

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