あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問62 (午前 問62)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問62(午前 問62) (訂正依頼・報告はこちら)

パーキンソン病の症状はどれか。
  • 体幹失調
  • 前屈姿勢
  • 動揺性歩行
  • アテトーゼ

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この過去問の解説 (3件)

01

パーキンソン病は、

中脳黒質のドパミン神経細胞が

障害されるために生じる疾患です。

選択肢1. 体幹失調

体幹失調とは、

体幹のバランスを

上手くコントロールできなくなっている

状態です。

 

小脳が障害された場合などに

みられる症状です。

選択肢2. 前屈姿勢

前屈姿勢は、体が前方に折れ曲がるように

傾いている状態です。

 

パーキンソン病では、

筋固縮(筋強剛)などの影響から、

前屈姿勢がみられるといわれていますので、

これが正答であると考えられます。

選択肢3. 動揺性歩行

動揺性歩行は、

歩行時に腰が左右に揺れる歩行をいいます。

 

進行性筋ジストロフィーなどでみられます。

選択肢4. アテトーゼ

アテトーゼとは、

自分の意思に反して生じる不随意運動です。

 

脳性麻痺などの際にみられます。

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02

パーキンソン病とはドパミン神経の減少により

手足の震えや姿勢保持障害などで体が思うように動かなくなる病気です。

原因は不明ですが

ドパミン神経細胞内にたんぱく質の一種が凝固して発症するのではないかと言われています。

選択肢1. 体幹失調

失調とは、脳の指令に対して筋肉などのコントロールが難しい状態を指します。

パーキンソン病の運動機能の特徴として

無動:ゆっくりとしか動けない、声量の低下、すくみ足

筋強剛:客観的に見た無表情、筋肉や関節のこわばり

静止時振戦:じっとしているときの手足の震え

です。体幹失調は特徴的な運動機能低下とは異なるので✕です。

選択肢2. 前屈姿勢

パーキンソン病の特徴的な姿勢は前傾姿勢(前のめり)です。

前のめりで、さらには足も前に出にくくなるので転倒リスクが高まります。

よって〇です。

選択肢3. 動揺性歩行

動揺性歩行は病気によってみられる歩行異常です。

下肢の筋力低下によって起こるものなので

筋ジストロフィーなどで筋肉が徐々に低下、破壊されていく病気で見られます。

よって✕です。

選択肢4. アテトーゼ

アテトーゼとは脳の異常で起こる不随意運動です。

パーキンソン病では脳の指令に対してうまく体が動かなくなりますが

不随意運動ではないので✕です。

まとめ

パーキンソン病では意思疎通は可能なので、しっかりとコミュニケーションをとり

運動機能を急激に低下させないようにすることが大切です。

可能な範囲でのリハビリや運動、会話など周りのサポートも重要となります。

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03

前屈姿勢 がパーキンソン病によくみられる症状です。

病気によって背筋を伸ばす筋の働きが弱まり、自然に体が前へ傾くためです。

選択肢1. 体幹失調

体がぐらつき目標へ手足をまっすぐ動かせない症状で、小脳の障害に多くみられます。

パーキンソン病では基本的に起こりません。

選択肢2. 前屈姿勢

正しい。

筋のこわばり(固縮)と姿勢反射の低下で、頭と肩が前に出て背中が丸くなる特徴的な姿勢を取ります。

選択肢3. 動揺性歩行

腰を左右に振る“アヒル歩き”で、筋ジストロフィーや先天性股関節脱臼など下肢帯筋力低下でみられる歩行です。

パーキンソン病の小刻み歩行とは別です。

選択肢4. アテトーゼ

手足がゆっくりくねくね動く症状で、脳性まひやウイルソン病などで見られます。

パーキンソン病の主症状ではありません。

まとめ

パーキンソン病は 前屈姿勢・小刻み歩行・振戦・筋固縮 が四大特徴です。

体幹失調や動揺性歩行、アテトーゼは別の神経疾患に多いので区別して覚えておくと混同しません。

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