あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問61 (午前 問61)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問61(午前 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

血友病について正しいのはどれか。
  • 関節内血腫を起こす。
  • 血小板の減少によって起こる。
  • 自己免疫疾患である。
  • 女児に多くみられる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

血友病は、血液凝固因子が不足、

または欠乏しているために生じる

遺伝性の出血性疾患です。

選択肢1. 関節内血腫を起こす。

血友病の特徴的な症状のひとつに、

関節内血腫があります。

 

正しいものを選びますので、

これが正答であると考えられます。

選択肢2. 血小板の減少によって起こる。

止血の際には、血管が収縮し、

血小板や血液凝固因子が関与します。

 

血友病では、

血液凝固因子に異常を生じていますが、

血小板数は正常ですので、

これは血友病について

正しいとはいえないと考えられます。

 

なお、血液疾患などでは、

血小板の減少がみられます。

選択肢3. 自己免疫疾患である。

血友病は、X染色体に異常があり、

血液凝固因子が不足または欠乏する

遺伝性の疾患ですので、

これは血友病について

正しいとはいえないと考えられます。

 

なお、自己免疫疾患は、

免疫系が自身の体の一部を異物として

反応を起こすことにより生じる疾患です。

 

代表的な疾患には、

膠原病や、乾癬、橋本病などがあります。

選択肢4. 女児に多くみられる。

血友病は、X染色体の異常が原因であり、

男児に多い疾患ですので、

これは血友病について

正しいとはいえないと考えられます。

 

なお、女児にみられるものとしては、

ターナー症候群などがあります。

 

参考になった数0

02

血友病とは出血した際に止血を行う凝固因子が不足する病気です。

傷や打ち身、捻挫等で出血しても血が止まりにくい状態が続き

関節では水が溜まった時のような関節の腫れが見られます。

選択肢1. 関節内血腫を起こす。

血友病では皮膚での出血が止まりにくくなります。

捻挫や打撲などで皮下(筋肉などの組織)や関節内で出血し関節が腫れることが多く見られます。

よって〇です。

選択肢2. 血小板の減少によって起こる。

血小板も凝固因子ですが

血小板が減少する原因として環境の変化などでのストレス、先天的異常、骨髄での血小板の生成が抑制などです。

血友病は第VIII因子が不足(血友病A)と第IX因子が不足(血友病B)することで分けれられ

血小板のみの数値ではありません。

よって✕です。

選択肢3. 自己免疫疾患である。

遺伝性の疾患で自己免疫疾患ではありません。

よって✕です。

選択肢4. 女児に多くみられる。

血友病は母方の異常遺伝子により、男児に多く見られます。

よって✕です。

まとめ

出血が止まらない原因としていくつか疾患が考えられますが

ここで大事になるのが家族歴(特に母方)です。

捻挫の腫れが治まらない、組織からの出血が異常であるなどの症状が見られた場合

家族歴もしっかり聞き取りし、適切な処置ができるようにしておきましょう。

参考になった数0

03

関節内血腫を起こす。
血友病は生まれつき血液を固めるタンパク(第Ⅷ因子・第Ⅸ因子)が足りないため、

けがや運動のあとに関節の中で出血しやすく、ひざやひじが腫れて痛むことが特徴です。

選択肢1. 関節内血腫を起こす。

正しいです。

関節内にたまった血液が軟骨を傷めるので、早めの止血因子補充が必要になります。

選択肢2. 血小板の減少によって起こる。

血小板の数はふつう正常です。

問題は「止血因子の不足」であり、血小板減少症とは別の病気です。

選択肢3. 自己免疫疾患である。

自己免疫とは体が自分を攻撃する状態ですが、血友病は遺伝的に止血因子が作れない「先天性の欠損症」です。

選択肢4. 女児に多くみられる。

原因遺伝子はX染色体にあり、男児(XY)が発病しやすく、女児(XX)は保因者が大半で発病はまれです。

まとめ

血友病では 正常な血小板があっても凝固因子不足で止血が進まず、関節内出血が繰り返される のが大きなポイントです。

血小板減少や自己免疫とは違い、男児に多い遺伝性疾患であることも合わせて覚えておきましょう。

参考になった数0