あん摩マッサージ指圧師 過去問
第34回(2026年)
問139 (施術臨床 問31)
問題文
「48歳の女性。便秘がちで、2週間前から残便感がある。排便時、肛門部に弱い痛みと鮮血がありイボ状の隆起を触れるが自然に戻る。腹痛、排膿はない。仕事は長時間の座業、中学生の双子がいる。」
疾患として最も考えられるのはどれか。
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第34回(2026年) 問139(施術臨床 問31) (訂正依頼・報告はこちら)
「48歳の女性。便秘がちで、2週間前から残便感がある。排便時、肛門部に弱い痛みと鮮血がありイボ状の隆起を触れるが自然に戻る。腹痛、排膿はない。仕事は長時間の座業、中学生の双子がいる。」
疾患として最も考えられるのはどれか。
- 過敏性腸症候群
- 潰瘍性大腸炎
- 痔核
- 痔瘻
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい選択肢は痔核です。
この症例では、便秘がちで、排便時に肛門部の弱い痛みと鮮血があり、さらにイボ状の隆起を触れるが自然に戻るとあります。これは、いわゆる「いぼ痔」である痔核の特徴に合います。
特に、排便時に出てきた隆起が自然に戻るという点は、内痔核でよくみられる状態です。腹痛や排膿がないことから、腸の炎症や痔瘻は考えにくいです。
この選択肢は誤りです。
過敏性腸症候群は、腸に大きな病気がないのに、腹痛、便秘、下痢、お腹の張りなどをくり返す病気です。
ただし、過敏性腸症候群では、通常、排便時の鮮血や肛門部のイボ状の隆起はみられません。今回の症例では肛門に触れる隆起があり、出血もあるため、過敏性腸症候群より痔核を考えます。
この選択肢は誤りです。
潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症が起こる病気です。血便、下痢、腹痛、粘液の混じった便などがみられます。
今回の症例では、腹痛はなく、排便時に肛門部の隆起を触れることが特徴です。出血も肛門部からの鮮血と考えやすいため、潰瘍性大腸炎より痔核が適切です。
この選択肢が正しいです。
痔核は、肛門の血管がふくらんで、イボのようになる病気です。便秘で強くいきむことや、長時間座ることなどが原因になりやすいです。
この症例では、便秘がちで、仕事は長時間の座業です。さらに、排便時に鮮血があり、イボ状の隆起を触れ、その隆起が自然に戻るとあります。これらは痔核の特徴に合っています。
この選択肢は誤りです。
痔瘻は、肛門の周囲に膿の通り道ができる病気です。肛門の周囲の腫れ、強い痛み、排膿、発熱などがみられることがあります。
今回の症例では、排膿はないとされています。また、痛みも弱く、イボ状の隆起が自然に戻るという点から、痔瘻ではなく痔核を考えます。
覚えておくポイントは、排便時の鮮血、肛門部のイボ状の隆起、自然に戻るという組み合わせです。
このような症状がある場合は、まず痔核を考えます。便秘や長時間の座業は痔核を起こしやすくする要因です。
一方、腹痛や下痢が中心なら腸の病気、排膿や強い痛みがあれば痔瘻を考えます。今回の症例では、それらがないため、疾患として最も考えられるのは痔核です。
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02
便秘、長時間座る仕事、妊娠・出産経験などは肛門周囲の静脈がうっ血しやすい誘因です。排便時の鮮血やイボ状の隆起、腹痛や排膿がない点などの臨床症状から、最も疑われる肛門疾患を選ぶ問題です。
誤りの解答です。
精神的ストレス等で便秘や下痢などの通便異常や腹痛を繰り返す病態です。肛門部にイボ状の隆起や排便時の鮮血といった局所症状は生じないため、不適切です。
誤りの解答です。
大腸粘膜に炎症が起き、下痢や粘血便、激しい腹痛などを伴う指定難病です。本症例では腹痛がなく、肛門部にイボ状の隆起を触れる点とは一致しないため不適切です。
正しい解答です。
うっ血により肛門の血管が腫れる病態です。排便時の鮮血やイボ状隆起が排便後自然に戻るという記述は、内痔核の症状と合致しています。
誤りの解答です。
肛門周囲の化膿により、トンネルが形成されて膿が出る病態です。本症例では排膿はないと明記されているため、本疾患の症状とは合致いたしません。
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03
答えは「痔核」です。
排便時の出血と隆起があること、腹痛や排膿がないことが鑑別のポイントです。
過敏性腸症候群では便秘と下痢を繰り返し、左下腹部痛が見られます。器質的疾患ですので、血便が見られることがありません。
潰瘍性大腸炎では下痢、血便、発熱、体重減少などの症状が見られます。
痔核は肛門部の出血性病変の総称です。
これが答えになります。
痔瘻は、肛門周囲膿瘍が繰り返し自壊排膿を起こすことで形成されたものです
痔核では、肛門輪の内側にできた静脈の拡張を内痔核、外側にできたものを外痔核と言います。排便で刺激され炎症を起こし出血しやすくなるものです。便通の適正化、局部の洗浄、抗炎症作用の坐薬投与などが必要になります。
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