あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回（2025年）
問123 (午後 問43)

上前腸骨棘下方から膝蓋骨上縁に付着する筋肉は大腿直筋です。大腿直筋の正確には下前腸骨棘から起始し、膝蓋靭帯を介して脛骨粗面に停止します。

大転子から膝関節外側には、腸脛靭帯が走行しています。腸脛靭帯への炎症により生じるのは、ランナー膝です。

坐骨結節下縁から膝関節後内側には、半腱・半膜様筋が走行しています。この部位は肉離れなどで障害されます。

腓骨頭下縁から外果後側には、長腓骨筋が走行しています。

上前腸骨棘から膝蓋骨上縁は大腿直筋の起始停止に当てはまります。

よって〇です。

大転子から膝関節外側は

腸脛靭帯の部分とあてはまります。

膝関節外側で痛みが出るのはランナー膝であり

腸脛靭帯炎として知られています。

ジャンパー膝に対する施術としては直接的ではないので✕です。

坐骨結節下縁から膝関節後内側は

半腱様筋・半膜様筋の走行に当てはまります。

よって✕です。

腓骨頭下縁から外果後側は腓骨筋に当てはまります。

よって✕です。

大腿直筋を中心とする大腿四頭筋の走行に一致します。

ジャンプ動作で最も負荷を受ける筋‐腱ユニットであり、ジャンパー膝の罹患筋への直接施術部位となります。

腸脛靱帯の走行です。

腸脛靱帯炎（ランナー膝）の関連部位であり、ジャンパー膝とは病態も施術対象も異なります。

ハムストリングス（半腱様筋・半膜様筋）の走行です。

膝後面や肉離れのケアには有効ですが、膝蓋靱帯障害には直接結び付きません。

長腓骨筋など腓骨筋群の走行です。

足関節外側の安定性に関与しますが、膝蓋靱帯由来のジャンパー膝には関係しません。