あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問97 (午後 問17)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問97(午後 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

心を絡う経脈の流注方向で正しいのはどれか。
  • 胸から手
  • 手から顔面
  • 顔面から足
  • 足から胸腹部

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この過去問の解説 (2件)

01

答えは「手から顔面」です。

「絡う」とは、つながるという意味であるため、属するものと絡うものの関係は表裏関係となります。この場合、「心」を絡うのは、「小腸」に属する経脈であり、小腸経を選択する必要があります。


 

選択肢1. 胸から手

胸から手に向かう経脈は、手の厥陰心包経になります。心包経は、足の少陰腎経の脈気をうけて胸中に起こって心包に属します。その後、横隔膜を貫いて三焦を絡います。

選択肢2. 手から顔面

手から顔面部に向かう経脈は、手の太陽小腸経になります。小腸経は、手の少陰心経の脈気をうけて少沢からスタートし、前腕の小指側を上行して肩上部から欠盆に入って、下って心を絡います。その後、横隔膜を貫いて小腸に属します。

選択肢3. 顔面から足

顔面から足に向かう経脈は、足の陽明胃経になります。胃経は、手の陽明大腸経の脈気をうけて鼻翼外方からスタートし、顔面部を下って欠盆に入り、横隔膜を貫いて胃に属して脾を絡うため、心を絡いません。

選択肢4. 足から胸腹部

足から胸腹部に向かう経脈は、足の太陰脾経と足の少陰腎経になります。足の太陰脾経は脾に属して胃を絡います。足の少陰腎経は腎に属して膀胱を絡うため、どちらも心を絡いません。

まとめ

属するものと絡うものの関係は表裏関係です。「〇〇を絡う」となった場合、〇〇の表裏関係つまり「属するもの」を考え、その属する経絡の流注が答えとなります。


 

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02

司る臓腑と経脈の方向を合わせて覚える必要があります。

選択肢1. 胸から手

胸から手に抜ける経脈の流中は

手の厥陰心包経であり、心包を司ります。

✕です。

選択肢2. 手から顔面

心を絡うのは手の少陰心経であり

流中は第五指先端から目頭(顔面)方向となります。

〇です。

選択肢3. 顔面から足

顔面から足に抜ける経脈は

足の陽明胃経であり、胃を司ります。

✕です。

選択肢4. 足から胸腹部

足から胸腹部に抜ける経脈は

足の少陰腎経、足の太陰脾経となり

それぞれ腎と脾を司ります。

よって✕です。

まとめ

経脈の流れを覚えておくと簡単に解くことができますが

流中、接合、接続など複雑であるため

図式したり、イラストを作成したりして覚えておくことをお勧めします。

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