あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問77 (午前 問77)
問題文
「78歳の男性。右利き。右片麻痺を生じ救急搬送。左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され保存加療を受けた。発話は流暢だが、内容が意味をなさなかった。」
本症例でみられる失語はどれか。
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問77(午前 問77) (訂正依頼・報告はこちら)
「78歳の男性。右利き。右片麻痺を生じ救急搬送。左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され保存加療を受けた。発話は流暢だが、内容が意味をなさなかった。」
本症例でみられる失語はどれか。
- 全失語
- 運動性失語
- 感覚性失語
- 伝導失語
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この過去問の解説 (3件)
01
症例の高齢男性は、
左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、
右片麻痺のほか、
「発話は流暢だが、内容が意味をなさない」
失語を生じています。
失語とは、
大脳の損傷により一度獲得された言語機能が
障害されることをいいます。
全失語は、全ての言語機能が重篤に障害され、
相手の言う言葉が
ほとんど理解できないだけでなく、
発話もほとんどない失語です。
症例の男性は、
発話は流暢であるとのことですので、
これは正答として適切ではないと
考えられます。
運動性失語は、
ブローカ失語ともよばれ、
流暢に話せないことが特徴です。
症例の男性は、
発話は流暢であるとのことですので、
これは正答として適切ではないと
考えられます。
感覚性失語は、
ウェルニッケ失語ともよばれ、
流暢に喋れますが、
相手の話す言葉がよく理解できないことが
特徴です。
症例の高齢男性は、
発話は流暢とのことですので、
これが正答であると考えられます。
伝導失語は、
相手の話している言葉は概ね理解できますが、
喋ったり書いたりすると、
そのとおりに表出できないことを
特徴としています。
症例の男性は、
発話の内容が意味をなさないとの
ことですので、
これは正答として適切ではないと
考えられます。
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02
感覚性失語
――流暢に話せるのに言葉の意味が伝わらず、相手の質問も的確に理解できない状態で、左側の側頭葉後部(ウェルニッケ野)を含む中大脳動脈後方領域の梗塞でよく起こります。
話す・聞く・読む・書くすべてが著しく障害され、発話も流暢ではありません。
本症例の「流暢に話す」所見に合いません。
言いたい内容は分かっていても口がうまく回らず単語が途切れ途切れになります。
発話が流暢ではないため本症例とは反対の特徴です。
声はすらすら出るものの語の選択が的外れで会話が通じにくく、相手の言葉の意味理解も低下します。提示された所見と一致します。
流暢に話せて聞き取り理解も良好ですが、復唱が極端に苦手になります。
本症例では「内容が意味をなさない」と示されており、伝導失語の特徴とは異なります。
左中大脳動脈の後部領域が傷つくと、意味理解の中枢であるウェルニッケ野が障害され、流暢だが内容に乏しい感覚性失語を生じます。他の失語型は発話が途切れる、復唱だけ苦手など特徴が異なるため、今回の症状に最も当てはまるのは感覚性失語です。
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03
ここでのポイントは”流暢に話せる”という状態です。
失語症の特徴を理解しておくことが重要となります。
運動性失語と間隔性失語を合わせたような状態が
この全失語だといわれています。
しかし、全失語では非流暢だとされているため✕です。
運動性失語は言葉が理解できるが非流暢という特徴があります。
よって✕です。
感覚性失語は左側頭葉を障害されると起こり
会話が流暢だが意味をなさないという特徴があります。
よって〇です。
伝導失語とは会話は流暢で理解も可能です。
しかし、言い直しや言い間違いが多くなるのが特徴と言われています。
よって✕です。
失語症では害されている脳の部位により
理解力、発語力に違いが現れます。
特徴を理解しておくことが必要となります。
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