あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問50 (午前 問50)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問50(午前 問50) (訂正依頼・報告はこちら)

肘内障について正しいのはどれか。
  • 肘関節外側部に腫脹を認める。
  • 肘関節の外反動揺性を認める。
  • 腕橈関節の後方脱臼である。
  • 単純エックス線像では異常を認めない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「単純エックス線像では異常を認めない。」です。

肘内障とは、橈骨が強く引っ張られることで、橈骨頭が輪状靭帯から外れ、橈骨頭が亜脱臼した状態を指します。


 

選択肢1. 肘関節外側部に腫脹を認める。

肘内障は患部の疼痛があるが、腫脹、発赤などはみられないのが特徴的です。


 

選択肢2. 肘関節の外反動揺性を認める。

肘の外反動揺性がある場合、内側側副靭帯の損傷を疑います。


 

選択肢3. 腕橈関節の後方脱臼である。

X線上では異常所見はなく、輪状靭帯が外れて橈骨頭の亜脱臼が特徴であり、完全脱臼はみられません。


 

選択肢4. 単純エックス線像では異常を認めない。

肘内障は、単純X線上では異常所見が認められないのが特徴的です。

骨折や関節に異常がないかを確認するためにX線で確認はします。


 

まとめ

肘内障は、局所の疼痛、上肢下垂、肘関節軽度屈曲位、前腕回内位、自動運動不能、腫脹・発赤・皮下出血は無く、X線上では異常所見は認められないなどの特徴があります。

徒手整復術で治療可能であり、整復後の固定は不要です。


 

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02

肘内障は、肘の輪状靱帯から、

橈骨頭がずれることで生じる亜脱臼です。

選択肢1. 肘関節外側部に腫脹を認める。

肘内障のおもな症状は、

肘の痛みです。

 

肘関節外側部に腫脹を認めることは

少ないといわれていますので、

これは正しいとはいえないと考えられます。

選択肢2. 肘関節の外反動揺性を認める。

外反動揺性とは、

関節が不安定に動く状態です。

 

肘関節では、

内側側副靱帯損傷の際に

みられることがあります。

 

肘内障には該当しませんので、

これは正しいとはいえないと考えられます。

選択肢3. 腕橈関節の後方脱臼である。

肘内障は、

肘の輪状靱帯から

橈骨頭がずれることで生じる亜脱臼です。

 

腕橈関節の後方脱臼ではありませんので、

これは正しいとはいえないと考えられます。

 

選択肢4. 単純エックス線像では異常を認めない。

肘内障は、

単純エックス線像では異常を認めませんので、

これが正答であると考えられます。

 

なお、単純エックス線検査は、

骨折や脱臼との鑑別のため

実施されることがあります。

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03

単純エックス線像では異常を認めない
肘内障は幼児の腕を急に引いたときに起こる橈骨頭(腕橈関節)の亜脱臼で、骨にズレや折れはほとんど生じません。

そのため普通に写すエックス線写真では異常所見が映らないことが多いです。

選択肢1. 肘関節外側部に腫脹を認める。

骨折や打撲と違い、靭帯が輪状にずれるだけなので腫れは目立ちません

選択肢2. 肘関節の外反動揺性を認める。

外反動揺性は内側側副靭帯損傷などでみられる所見です。

肘内障では関節のぐらつきは起きません。

選択肢3. 腕橈関節の後方脱臼である。

橈骨頭は後方ではなく前下方へ亜脱臼します。

完全な脱臼でもありません。

選択肢4. 単純エックス線像では異常を認めない。

骨には変化がないため、多くの場合レントゲンは正常像です。

痛みや可動制限だけが手がかりになります。

まとめ

肘内障は輪状靭帯から橈骨頭が軽く外れただけの状態なので

腫れ・ぐらつきは少ない

エックス線所見もほぼ正常

軽く整復するとすぐに治る
といった特徴があります。これらを覚えておくと、骨折との鑑別がしやすくなります。

 

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