あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問41 (午前 問41)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問41(午前 問41) (訂正依頼・報告はこちら)

黒褐色便を伴う疾患で最も適切なのはどれか。
  • 潰瘍性大腸炎
  • メッケル憩室
  • 胃潰瘍
  • 胆管癌

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この過去問の解説 (3件)

01

胃潰瘍 が黒褐色便(タール便)を最もしばしば起こします。
上部消化管(食道・胃・十二指腸)で出血すると、血液が消化液と混ざって酸化・分解され、便が黒く粘着性になります。

胃潰瘍はその代表的な原因です。

 

選択肢1. 潰瘍性大腸炎

大腸にびらん・潰瘍ができ、鮮紅色の血便や粘血便が主体です。

黒褐色便は典型的ではありません。

選択肢2. メッケル憩室

小腸の先天性憩室で、出血源が小腸下部~回腸付近のため便は暗赤色~レンガ色になることが多く、

黒褐色便より明るい色調で出ることが多いです。

選択肢3. 胃潰瘍

胃粘膜からの出血は胃液で血が酸化・変性し、そのまま腸を下るため黒くタール状の便(メレナ)になります。

黒褐色便をきたす最も典型的な疾患です。

選択肢4. 胆管癌

胆道系の病変は黄疸や灰白色便(胆汁流出障害)を起こすことが多く、黒褐色便とは関係が薄いです。

まとめ

黒褐色便=上部消化管出血が大原則です。

その中でも胃潰瘍が最頻であり、他の選択肢は色の違いや症状の特徴から適切ではありません。

参考になった数1

02

排便の色は、

食事内容やビリルビンなどの影響を受けて

変化します。

 

 

選択肢1. 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、

大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる疾患です。

 

便は血液が混じると、

鮮紅色や赤茶色になります。

選択肢2. メッケル憩室

メッケル憩室は、

胎児期に発生した卵黄管が残存したもので

小腸の中間部分にみられます。

 

便は血液が混じると、

鮮紅色や赤茶色になります。

選択肢3. 胃潰瘍

胃潰瘍は、胃の粘膜に傷がつき、

潰瘍ができる疾患です。

 

胃潰瘍から出血した血液は、

胃酸などの消化酵素により黒色化するため、

排便の色は黒褐色となります。

 

最も適切なものを選びますので、

これが正答であると考えられます。

 

選択肢4. 胆管癌

胆管癌は、

胆汁の通り道である胆管に発生する癌です。

 

癌により胆管が閉塞するため、

胆汁成分は腸管に流れなくなります。

 

このため

便は白っぽい色となります。

参考になった数0

03

正解は「胃潰瘍」です。

黒褐色便がみられる場合、上部消化管からの出血が疑われます。


 

選択肢1. 潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜にびらんや潰瘍を形成するびまん性炎症性疾患のことを言います。

便の色は、鮮紅色の粘血便が特徴です。


 

選択肢2. メッケル憩室

回盲部より数10センチ口側の回腸にできる先天性真性憩室のことを言います。

便が鮮紅色やレンガ色となることがあります。


 

選択肢3. 胃潰瘍

潰瘍が粘膜筋板を超えて深く欠損した状態を言います。

胃酸にさらされる時間が長いほど、出血は鮮血から黒褐色と変化するため、黒褐色の便(タール便)がみられるようになります。


 

選択肢4. 胆管癌

通常の便はビリルビンにより黄褐色となります。

しかし、肝臓・胆のう・胆管癌などにより胆汁がうまく生成されなくなったり、機能しなくなったりすると、便の色は白からレモン色に変化します。


 

まとめ

黒褐色便は、胃や十二指腸などの上部消化管からの出血で生じます。

また、鮮血便の場合は、肛門から近い大腸付近の出血が疑われます。


 

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