あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問153 (午後 問73)
問題文
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問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問153(午後 問73) (訂正依頼・報告はこちら)
- 関節モビリゼーション
- 結合織マッサージ
- オステオパシー
- 足の反射療法
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは「オステオパシー」です。
オステオパシーは、スラスト法、カウンターストレイン、筋膜リリース、筋エネルギー法、頭蓋オステオパシーなどによって、骨格の異常を矯正していく手技療法のことです。
この手技は、徒手によって関節包のある滑膜性関節において、関節可動域の改善、疼痛の軽減を目的に行う手技療法のことです。
関節の機能異常の原因となる、骨・関節包・靭帯が対象となります。
この手技は、皮膚をずらすようにする手技療法で、皮下結合組織に牽引刺激を与える強擦法の一種です。
皮下結合組織の状態、内臓への機能異常があるときにみられる皮膚の反応帯に対して行われます。
オステオパシーの基本原理として、骨格が不自然な位置をとることで、骨格筋が硬化あるいは弛緩します。その結果、組織の間を通過する血管やリンパ管が圧迫され、リンパの停留や内臓の転移も生じると考えられています。
この手技療法は、現代の指圧法や整体法に大きな影響を与えたとされています。
主に足底の特定部位を押すことで、身体の特定部位に変化が生じるという考えのもと作成されました。
内臓反射区が身体の各部位に対応しているとのことから、フットチャートを作成し、これが現在の俗にいう足つぼへとつながっています。
オステオパシーとは、骨格の異常を手技によって矯正し、疾病を治そうとする手技療法です。骨、筋肉、内臓、神経や血液循環の異常を治せば自然治癒力が高まるとされています。
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02
指圧法は大正時代に設立されました。
江戸時代に行っていた民間で按摩が行われていましたが
アメリカから、カイロプラクティック・オステオパシー・スポンディロセラピーが入ってきたことにより
これが設立されたと言われています。
関節モビリゼーションとは
何らかの原因で関節が動かしづらい状況にあるものを
正常に動くよう徒手で調整していく手技です。
指圧法の確立には関与していないので✕です。
結合織マッサージとは
母指と示指でつまむようにして皮下組織を調整していくものです。
指圧法の設立には関与していないので✕です。
オステオパシーとは
患部だけでなく、体を総合的に見て原因となる事象を探り
人が本来持っている治癒力を最大限に生かす療法です。
これは指圧法の制定に関与しており、〇です。
足の反射療法とはリフレクソロジーとも呼び
足の裏を刺激することにより
健康維持や病気の予防などに行う療法です。
指圧法の制定には関与していないので✕です。
指圧法の成立に関与しているということは
それぞれの考え方や技術が今の指圧にも影響しているということです。
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03
オステオパシーが指圧法の成立に影響しました。
指圧創始者の浪越徳治郎は、和式あん摩に加えて欧米の徒手医学を学び、その中でもオステオパシーの骨格・筋肉に着目した調整理論を取り入れて体系化を進めました。
理学療法やカイロプラクティックで用いられる関節遊び運動です。
指圧の成立以前ではなく、指圧確立後に理学療法分野で発展した技法なので直接の関与はありません。
1930年代にドイツで確立された皮膚結合組織への反射療法です。
指圧(大正末〜昭和初期に成立)の基本理念とは時期・目的とも重ならず、関与は少ないです。
米国発祥の徒手医学で、骨格の歪みと循環障害の改善を目指します。
浪越氏がこれを参考に「体の調整は指の圧だけでも可能」と考え、指圧の“全身調整”概念を作る土台となりました。
足裏ゾーンを用いる近代療法で、日本に紹介されたのは指圧確立より後です。
指圧の成立には寄与していません。
指圧法は日本古来のあん摩に西洋解剖学と欧米の徒手療法を融合させて生まれました。
特にオステオパシーの全身調整の考え方が、指圧の理論構築に大きな役割を果たしています。
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