あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回（2025年）
問127 (午後 問47)

腱板炎に関連する筋肉は、ローテーターカフ（回旋筋腱版）があげられます。

肩峰と大結節のインピンジメントに伴って生じるローテーターカフにみられる炎症のことです。

ローテーターカフは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の停止腱により構成されます。

上腕骨外側上顆炎に関連する筋肉は、上腕骨外側上顆から起始する前腕の伸筋群があげられます。

テニスや家事作業などによるオーバーユースで生じるスポーツ障害です。

主に短橈側手根伸筋や総指伸筋が関与します。

オスグッド病は、膝の脛骨粗面部に運動時痛、圧痛、腫脹がみられるスポーツ障害です。

オスグッド病に関連する筋肉は、大腿四頭筋があげられます。

アキレス腱炎は、アキレス腱自体に生じる炎症のことで、オーバーユースによるスポーツ障害です。

関連する筋肉は、アキレス腱に付着する下腿三頭筋です。

腱板とは肩関節腱板(ローテーターカフ)を指します。

腱板には、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の４つが存在します。

この時僧帽筋は間接的に張りが出る可能性はありますが

直接的な施術部位ではないと考えます。

よって✕です。

上腕骨外側上顆は

肘筋、回外筋、長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋が付着し

それらによる牽引力で上腕骨外側上顆炎を発症します。

円回内筋は上腕骨内側上顆に付着するため✕です。

オスグッド病は大腿四頭筋の牽引力や柔軟性低下により脛骨粗面に痛みや隆起を呈する障害です。

前脛骨筋の付着部とは異なるので✕です。

アキレス腱は下腿三頭筋の腱部分となります。

よって〇です。

腱板炎は肩関節深部の回旋筋（棘上筋など）が炎症を起こす病態です。

僧帽筋は表層の肩甲帯筋で直接の原因筋ではありません。

外側上顆炎（テニス肘）は前腕伸筋群（短橈側手根伸筋など）が主体です。

円回内筋は内側上顆に起こる疾患（ゴルフ肘）との関連が強く、組合せが逆になります。

オスグッド病は大腿四頭筋の牽引により脛骨粗面が炎症・隆起する障害です。

前脛骨筋は足関節背屈筋で病変との関連は弱いです。

下腿三頭筋が収縮するたびにアキレス腱へ大きな牽引力が加わるため、筋の硬さや疲労を取ることが炎症軽減と回復に直結します。