あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問119 (午後 問39)
問題文
「24歳の女性。パソコン作業中に肩こりが強くなり、チカチカと光る模様が見え始めた。その後、こめかみがズキズキと痛み出し悪心も自覚した。」
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問119(午後 問39) (訂正依頼・報告はこちら)
「24歳の女性。パソコン作業中に肩こりが強くなり、チカチカと光る模様が見え始めた。その後、こめかみがズキズキと痛み出し悪心も自覚した。」
- 片頭痛
- 群発頭痛
- 緊張型頭痛
- 後頭神経痛
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
答えは「片頭痛」です。
チカチカと光模様がみえるというのは、閃輝暗点の症状です。また、拍動性の頭痛、悪心は片頭痛の特徴です。
片側性、拍動性の頭痛、発作の持続時間は4~72時間、日常生活動作で症状が増悪、光過敏や閃輝暗点、聴覚過敏などが特徴的です。
発作の持続時間は15分から180分、目の奥がえぐられるような重度の頭痛、男性に好発、鼻閉や縮瞳などの自律神経症状が特徴的です。
両側性の頭重感、締め付けられるような頭痛、発作の持続時間は30分から7日間、日常生活動作で症状が緩和、悪心嘔吐はみられないのが特徴です。
発作性に数分間持続する神経痛様の頭痛で、後頭部に出現するのが特徴です。
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛のそれぞれの特徴、症状の違いについてまとめておくことが重要です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
頭痛の種類にはいくつかあり
その特徴を理解しておく必要があります。
片頭痛とは血管拡張によって引き起こされる頭痛です。
閃輝暗点と言われる周りがチカチカと光る現象や光・音・臭いなどへの過敏性
こめかみの脈打つような痛み、吐き気などの症状を呈します。
よってこれが当てはまるため、〇です。
群発頭痛は原因不明の激しい痛みを伴う頭痛です。
数週間から数か月程度に数回、それが数日間続きます。
仕事や日常生活も送れないほどの激しい痛みを伴うことが特徴ですが
痛みが出る前兆は人それぞれで確定はされていません。
よって✕です。
緊張型頭痛は筋肉の緊張が原因とされる頭痛です。
設問でも肩こりが原因の一つでの頭痛とありますが
緊張型頭痛の特徴として、吐き気(悪心)は見られません。
よって設問の状態と異なるので✕です。
後頭神経痛とは
筋肉(首の後ろや肩など)がコリやストレスなどで過緊張となり
発生する頭痛です。
脈打つような痛み、後頭部の痛み、耳の後ろあたりの痛みが特徴ですが
設問のような症状は当てはまりません。
よって✕です。
頭痛の症状や訴えは様々ですが
処置の仕方を間違えると悪化させてしまう危険性もあります。
しっかり見極めて正しい治療を行いましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
片頭痛が最も当てはまります。
光がチカチカ見える「閃輝暗点」に続いて、こめかみがズキズキする拍動性の痛みと悪心が生じる典型的な経過です。
発作の前に光がちらつく前兆が現れ、その後に拍動性の頭痛と吐き気が起こります。
肩こりやパソコン作業などの負荷が誘因となることも多く、症例の状況と一致します。
片側の眼の奥がえぐられるように激しく痛み、涙や鼻水が伴います。
発作は1~2時間ほど続き、数週間から数か月間ほぼ毎日同じ時間帯に起こるのが特徴です。
光の前兆や悪心は一般的ではありません。
後頭部から頭全体が締め付けられるように重く痛みます。
肩こりとの関連は強いものの、拍動性や光の前兆、吐き気は少なく、ズキズキしたこめかみ痛とは性質が異なります。
後頭部から耳の後ろにかけて、電気が走るような瞬間的な痛みが繰り返し起こります。
視覚の異常や悪心はみられません。
症例では、
肩こりや作業が誘因
光がチカチカする前兆
こめかみの拍動性痛
悪心
という片頭痛の4つの典型的な特徴がそろっています。
他の頭痛タイプと比べても経過と症状が明確に一致するため、片頭痛を選びます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問118)へ
第33回(2025年) 問題一覧
次の問題(問120)へ