あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問55 (午前 問55)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問55(午前 問55) (訂正依頼・報告はこちら)

大腸癌の危険因子でないのはどれか。
  • 食物繊維摂取
  • 大腸腺腫
  • 潰瘍性大腸炎
  • 胆囊切除

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この過去問の解説 (3件)

01

食物繊維摂取 は危険因子ではありません。

むしろ食物繊維の多い食事は便通を整え、発がん性物質が腸内にとどまる時間を短くするため、大腸癌を防ぐ方向に働きます。

選択肢1. 食物繊維摂取

野菜・果物・全粒穀物に豊富で、便量を増やし有害物質を希釈します。

統計的にも摂取量が多い人ほど大腸癌が少ないことが示されています。

危険因子ではなく保護因子です。

選択肢2. 大腸腺腫

腺腫(ポリープ)は粘膜の良性腫瘍ですが、一部が時間とともに癌化します。

「腺腫‐癌連続説」と呼ばれ、大腸癌の重要な危険因子です。

選択肢3. 潰瘍性大腸炎

長期間炎症が続くと粘膜が遺伝子変異を蓄積し、癌化リスクが上昇します。

発症後8〜10年を超えると定期的な内視鏡監視が勧められるほどです。

選択肢4. 胆囊切除

胆汁が腸内へ流れるパターンが変わることで、大腸癌、特に右側結腸の発生率がやや高まると報告されています。

完全に確定した因子ではありませんが、危険増加の可能性が示されています。

まとめ

大腸癌のリスクを高めるのは 大腸腺腫・長期の潰瘍性大腸炎・胆囊切除後など

一方、食物繊維の多い食事は腸内環境を整え、発症リスクを下げるため危険因子には該当しません。

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02

大腸癌は、大腸粘膜にできる悪性腫瘍であり、

近年では罹患率、死亡率ともに

上昇傾向にあります。

選択肢1. 食物繊維摂取

食物繊維摂取は、

有害物質の希釈や

体外への排出を促進するなど、

大腸癌予防に作用していると

考えられています。

 

大腸癌の危険因子ではないといえますので、

これが正答であると考えられます。

選択肢2. 大腸腺腫

 

大腸腺腫は、良性ですが、

将来癌化する可能性があると考えられており、

大腸癌の危険因子であるといえます。

選択肢3. 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、

大腸の粘膜に潰瘍が形成される

炎症性の疾患です。

 

発症して6、7年経つと

大腸癌になるリスクが高くなると

いわれていますので、

これは大腸癌の危険因子であると

考えられます。

選択肢4. 胆囊切除

胆囊切除後には、

大腸癌のリスクが上昇することが

示唆されていますので、

これは大腸癌の危険因子であると

考えられます。

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03

大腸がんのメカニズムは

運動不足、アルコールの摂取、肥満、低食物繊維食、高たんぱく高脂質食、喫煙

などの生活習慣病や食生活の乱れなどから発症しやすいと言われています。

選択肢1. 食物繊維摂取

食物繊維の摂取は大腸などに滞留した老廃物を排出するために働くので

大腸がんの危険因子とは言えません。

よって〇です。

選択肢2. 大腸腺腫

大腸腺腫は良性の腫瘍です。

しかしサイズが大きくなると内部に発がん性物質を発生することがあります。

危険因子となり得るため✕です。

選択肢3. 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は大腸の広範囲で炎症が起きる病気です。

そのため放置したり適切な治療を行わないと

大腸がんを発症させるリスクとなります。

よって✕です。

選択肢4. 胆囊切除

胆嚢を切除すると胆汁が直接腸内に流れるようになり

腸内環境が変化します。

その長期的なダメージによって発がん性が高くなると言われています。

よって✕です。

まとめ

大腸がんは食生活や運動習慣の改善で発症リスクを下げることが可能です。

治療に来た方の食生活や運動習慣なども聞き取りを行い

適切なアドバイスをすることで今後の健康的な生活をサポートできます。

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