あん摩マッサージ指圧師 過去問
第26回（2018年）
問150 (午後 問75)

左鼻根部の押圧では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

圧自律神経反射では、圧迫側の発汗減少、皮膚温低下、血圧低下、鼻粘膜の毛細血管拡張が起き、非圧迫側では、逆の反応が起きます。

鼻閉では、鼻粘膜の毛細血管の収縮が症状の改善につながる為、右腋窩点の押圧が効果的でしょう。

よって、右腋窩点が正解となります。

左殿部側点の圧迫では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

右前脛骨筋部の押圧では、圧自律神経反射を利用した症状の改善にはつながりません。

×

頭部や顔面の圧迫では反応がみられないとされており、

左鼻根部を圧迫しても効果はないものと考えられます。

○

右腋窩点を押圧すると、

反対側である左の鼻粘膜毛細血管が収縮します。

鼻閉の際には、鼻粘膜の毛細血管が拡張しているため、

左鼻閉に効果があると考えられます。

圧自律神経反射において、非圧迫側で見られる現象は、

鼻粘膜の毛細血管の収縮のほか、

発汗、 腋窩温や血圧の上昇がみられます。

×

左殿部側点の圧迫では、

反応があらわれるまでに時間がかかるとされ、

効果的ではないと考えられます。

×

右前脛骨筋部の押圧では、

圧自律神経反射がみられません。